梅雨の晴れ間 薬草園へ
以前より訪ねてみたかった奈良県宇陀市大宇陀の森野旧薬園へ行ってまいりました。
江戸時代から残る古い町並みの中 室町時代創業の森野吉野葛本舗
その裏山が現存する最古の民営薬草園
現在、吉野葛をなりわいにされている森野吉野葛本舗さん
店舗内を通り抜けて裏山にある薬草園へ
いきなりの坂道 山全体が薬草園になっているとのこと ゆっくり回ると40分ほどかかるそうですが
登り切ったところに建物が 蔵と茶室がある「知止荘」
1930年 寄付によりたてられた宝物庫 蔵内部には寄付者の名が掲示され
武田長兵衛、津村重舎、藤沢友吉—製薬業界の大御所らの名が
ここ薬園の存在を重要視されていたのでしょう。
あちこちにある薬草 効能や使用部位など細かく案内されていました。
以外な植物が薬草であることに驚きました
興味を惹いた薬草木見本
幕府が貴重な種苗を提供し植えたのが薬園のルーツだったのでした。
目的は栽培法を研究させること、高価な輸入薬が財政の重みになっていたので
国内でまかなおうとしていたこと など当時の施策などをうかがい知ることができます。
園内 なだらかな坂道をのぼると
ちいさな建物が ここにも可愛らしい茶室がありました
当時から現在に至る歴史的背景を想像しながら歩くとさらにイメージがわいてまいります。
薬草を採取しこの石段を上り下りしたんだろうか・・・
幕府から譲り受けた薬草の栽培を現在も続けておられるということ
むかしのままの姿で残っていること
手入れがあまり行き届いてない感じが往時を偲ぶには逆に好感を持てました。
また違う季節に訪ねてみたいです。 (店長:わたなべ)